業種別の仕事内容・コンピテンシー・資格をご紹介します。
【仕事内容】
総合博物館、科学館、歴史館、美術館、動物園、水族館などで、専門職として中心的な役割を果たす。学芸員は、それぞれの専門分野の調査や研究を行い、まず、博物館に必要な資料を収集する。展示する資料を購入したり、寄贈を受ける。また、発掘調査して標本を集めることもある。次に、収集した資料を、利用者が活用できるように整理・保管する。資料を良好な状態で保管するため、温度・湿度・照明・防虫などに関して専門知識が必要。
さらに収集・保管した資料を、見学者に利用してもらうために展示する。博物館の展示には、常に行っている常設展のほか、特別のテーマで一定期間だけ開く特別展がある。特別展では、学芸員は、テーマの決定から、PR活動、資料収集、カタログ制作、保険手続、会場設営、場内整理まで、すべての責任者として指揮をとる。
【関連する資格】
学芸員採用試験
【コンピテンシー】(平成21年文部科学省「これからの博物館の在り方に関する検討協力者会議」)
@資料及びその専門分野に必要な知識及び研究能力を有すること
A資料に関する収集・保管・展示等の実践技術を有すること
B資料等を介して、あるいは来館者との直接的な対話等において高い
コミュニケーション能力を有し、地域課題の解決に寄与する教育活動等を展開できること
C住民ニーズの的確な把握と住民参画の促進、これに応える事業等の企画・立案から
評価、改善まで、
一連の博物館活動を運営管理できる能力を備えていること