建設業(建設営業)

業種別の仕事内容・コンピテンシー・資格をご紹介します。

建設業(現場生産管理)



【コンピテンシー】


 @マーケティング、計数管理、統計的な手法、問題解決能力、関連法規、知的財産、経営管理
  の知識が総合的に必要となるので、経営、経済、商学、経営工学の学科を修了していることが
  望ましい。

 A顧客への営業活動において要求事項を把握する上で、建設物に対する基本的な 知識は必要
  なので、生産現場で施工技術などに触れられる経験があることが望ましいが、社内研修及び
  外部研修で基本的な知識を習得することが必要になる。

 B営業情報収集と活用、営業技術、新規開拓・既存客囲い込みのなどの実践的な営業活動の知識
  が必要になる。

 C事業者と生産部門との調整をとり、顧客からの信頼をより向上させるために部門への適切な報告
  連絡・相談が行える能力と対人関係築き上げる行動規範が重要となる。

 D今後の総合工事業のでは請負った工事を円滑に運営・管理するだけではなく、 さまざまな提案を
  行うことで顧客要求事項をより明確にし、顧客満足を向上させる活動が期待されている。


【コンピテンシー】


 @総合工事業「現場生産管理」の仕事を行うための学歴要件や必要最低経験年数はないが、
 建設物に対する総合的な知識が必要なので、建設関連の学科を修了していることが望ましい。

 A現場をマネジメントする能力が必要であり、施工管理のための品質、原価、工程、安全、
  環境の施工管理能力とともに、顧客、近隣、協力業者等との対人関係能力も重要である。

 Bこれからの総合工事業の現場生産管理では良い施工をするだけでなく、顧客 から信頼され、
  再受注、紹介受注につながる顧客満足を向上する対応が期待されている。



【関連する資格】

・建設業経理事務士(一級、二級)

・宅地建物取引主任者 


【仕事内容】


市場や顧客の事業に関する情報を収集し、自社設計や技術提供などにより構築物の企画と
積算業務による見積書による価格として受注に向けた提案を行う職務。

@営業目標に対する活動の計画と実績を確認し、受注に対する精度向上を目指し、受注物件に
 おいては適切な契約を行う職務。

A受注、売上高、完成工事高の目標を達成するための営業活動について、顧客・案件別に経営
 資源を効率的・効果的に活用できるような活動計画を立案し、自らがもしくは組織的に活動
 する仕事をおこなう。

B日常的な活動のなかで顧客との関連づけを強めながら、顧客データや事業計画情報を収集し
 常に他社に先行したアプローチをはかる。また、自社の営業上の付加価値創造の役割も負う。

C顧客管理の仕組みに従い、受注を目指した販売促進、企画設計、積算、見積り金額の決定や
 与信管理、顧客への完成引渡しを保証する仕事もおこなっている。

D工事受注に関しては工事部門への物件引継ぎを行う契約管理、顧客と自社の目標を達成させる
 事業対応などの仕事を行う。




【関連する資格】

・建設業経理事務士(一級、二級)

・宅地建物取引主任者 



【仕事内容】


請負契約を遂行するために、協力会社を統括管理することによって、設計図書に基づき建築物を
施工し、工事原価を管理し、労働災害を起こさずに、契約日までに竣工引渡しをする仕事。

@工事の原価、品質、工程、安全衛生、環境を含めた計画を立案し、運用管理し、 計画と実績を
 比較し、問題点に対処し、再発防止のために改善する仕事である。

A建設物の請負金額が小さい場合には、現場代理人として一人ですべてを施工管理し 建設物を
 完成させる。請負金額が大きな場合には、プロジェクトチームを組んで 役割分担を行い、協働
 して建設物を完成させる。

B現場責任者はミニ経営者と呼ばれることもあるが、現場運営に関係する顧客、近隣、協力業者、
 諸官庁等と対応をしながら、専門工事業者を統括管理し建設物を施工する幅広い仕事である。