業種別の仕事内容・コンピテンシー・資格をご紹介します。

小中学校教諭


【コンピテンシー】
(平成17年度中央教育審議会)


@ いつの時代にも求められる資質能力

 教育者としての使命感、人間の成長・発達についての深い理解、幼児・児童・生徒に対する教育
 的愛情、教科等に関する専門的知識、広く豊かな教養、これらを 基盤とした実践的指導力等

A 今後特に求められる資質能力

 地球的視野に立って行動するための資質能力(地球、国家、人間等に関する適切な理解、豊かな
 人間性、国際社会で必要とされる基本的資質能力)、変化の時代を生きる社会人に求められる
 資質能力(課題探求能力等に関わるもの、人間関係に関わるもの、社会の変化に適応するための
 知識及び技術)、教員の職務から必然的に求められる資質能力(幼児・児童・生徒や教育の
 在り方に関する適切な理解、教職に対する愛着、誇り、一体感、教科指導、生徒指導等のための
 知識、技能及び態度)


【仕事内容】


「小学校教員」

 公立や私立の小学校に勤務して、6才から11才までの児童の教育にあたる。
 また児童たちに、集団生活を通して、基礎学力と社会生活を身に付けさせる役割を担う。小学校
 教員の大きな特徴は、クラスを担任して、全ての科目を教える。算数や国語などの科目だけで
 なく実技をともなう音楽や体育まで、全科目をすべて一人で行うのが基本。この際、児童一人
 一人の能力や個性を見極め、クラス全員が理解できるように授業を進めていかなければならない

 また、生活面での指導も重要。集団で生活していく上でのルールや、人間関係のあり方などを、
 児童と対話を重ねながら、身に付けさせていく。

 加え学年の教員が集まって指導計画をたてる学年会や、全職員が学校運営について話し合う職員
 会議などに参加することも重要である。

 

「中学校教員」

 私立や公立の中学校に勤務して、12才から14才までの中学生を対象に、義務教育として定めら
 れた科目の授業をおこなうと共に、授業以外でも生徒の生活や進路などについて、様々な指導に
 あたる。中学校教員は自分の専門とする特定の教科を担当し授業をおこなう。

 いじめ、不登校、異性問題など複雑でデリケートな問題では、教員同士が力を合わせ、保護者や
 地域の人々と、あるいは関連機関などと、協力して解決にあたる。さらに義務教育の仕上げと
 して、知識をしっかり身に付けさせると共に、生徒の資質を伸ばし、将来の可能性を広げ、
 確かなものにすることに深く関わる。


【関連する資格】


 小学校/中学校教員免許