(3)闘鶏楽

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(3)闘鶏楽

闘鶏楽は、古く江戸時代より伝わる飛騨の神事で、この飛騨一之宮の水無神社から飛騨一円に広まったと言われています。鉦鼓(かねだいこ)[鐘]を打ち鳴らす音から、通称「カンカコカン」と言われています。服装は、勇壮(ゆうそう)[いさましいこと]な鶏の絵を描いた白染めの着流し、帯は角帯を用い、白足袋・タグリ・紙緒草履に、一文字笠をかぶります。一文字笠とは、昔は鶏の羽で飾ったものを使ったとも伝えられていますが、現在は、水無神社の紋章(もんしょう)が記された笠をかぶります。また、闘鶏楽は、輪庭と呼ばれる円陣を作り、入羽、烏とび、中調子、こうずか、打ち破り、道行の曲目を演じます。 鉦鼓(かねだいこ)と締太鼓(しめだいこ)とが同じ数を打ち鳴らす楽で、曲の数は6つあります。飛騨一之宮では、大鳥毛を奉納し、5月2日の例祭で奉納されます。

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※角帯(かくおび):男帯の一種で幅約20センチメートルの織物を半分に折って仕立てた物。長さは約4メートル。兵児帯よりも格式があります。
※着流し(きながし):袴をつけない着物のこと。
※タグリ:帯の上にする紐。
※大鳥毛(おおとりげ):楽には、大鳥毛と小鳥毛がある。

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