バイカモ
宮村史(自然編より)
バイカモ (キンポウゲ科)Ranunculus nipponicus var. major
バイカモは、水温が年間14℃前後に保たれる清流でのみ生息する貴重な植物である.
宮川支流の常泉寺川では、水無神社前の一つ下の橋から合流地点まで約500mにわたって大小の群落が点在して見られる。流れのある水中で流れになびきながら生育する多年草で、葉は浮葉がなく全て沈水葉で細かく切れ込んでいる。白い花びら5枚の直径1,5cmくらいの花を咲かせるが、この花が梅の花に似ていることから梅花藻の名がついた。花は水中に顔を出すが、水中で咲いているものもあり、花期は長く、初夏から晩秋まで見られる。