研究について research
最近の情報技術等の進展に伴い、多様な学習者に対応した多方向から撮影した教材化の開発がなされてきた。また、高品位で大容量の記録も安価で可能になり、また大容量記憶装置や高速ネットワークが急速に進み、映像教材も高品位で大容量の配信が可能になった。
従来の学習教材の撮影方法や記録方法は、単方向からの撮影・記録が主なものであり、撮影方向には教材作成者の撮影意図が多く反映されていた。今後、多様な学習者に対応した映像の教材
化を考えると、これまでの単方向を主として撮影・記録されてきたものから、多様な視点で教材を提示することが必要となる。
そこで、本研究では、学習教材を多方向同時撮影することにより多視点映像として教材化し、多視点映像教材の教育利用について研究する。
最後に、本研究は文部科学省の科学研究費補助金基礎研究(B)(課題研究番号20300278)を受けて進めたことを,感謝をもってここに付記する.
活動内容 activity content
多様な環境の中で、実験観察の様子を確実に、事実に基づいて記録し、教材化することと、更にそれらの多視点映像教材を用いた授業や自己学習教材としての利用方法等の総合的な教材化の開発を目的とし、その基礎研究として以下のように多視点映像の撮影、管理、提示の方法について研究する。
- 多視点映像教材とその撮影方法について
- 多視点からの映像の記録とデータ管理技術について
- 画面,各種の比較検討をするための提示方法について
- 多視点映像教材の評価について
- 具体的な多視点映像学習教材(デジタルコンテンツ)の調査
- 多視点映像教材の高品位記録方法の開発