佐見のむかし of 佐見デジタルアーカイブ

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佐見のむかし

昔、佐見村(さみむら)は、岐阜県加茂郡に存在した村です。現在の加茂郡白川町の北東部であり、飛騨川支流の佐見川沿いの地域です。江戸時代末期、この地域は美濃国加茂郡であり、苗木藩領、天領でした。1875年(明治8年)に、寺前村、大野村、吉田村、小野村、有本村が合併し、上佐見村となりました。また、久田島村、室原村、成山村、徳田村が合併し、下佐見村となりました。1889年(明治22年)7月1日 には、 上佐見村と下佐見村が合併し、佐見村となり、1956年(昭和31年)9月30日 には、白川町、佐見村、黒川村、蘇原村が合併して白川町となりました。

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美濃白川生活文化資料館は,平成13年にふるさと体験村の1角に,町によって生活文化資料館が建設された。この施設は,小学校統合後の旧下佐見小学校を「むつみ会館」として社会教育の場に利用していた当時佐見地域の人たちから,古い生活用品や農機具などの寄贈を受け展示していたものを,この地に移し,小さな民族博物館にしたもので,建設後は観光客や一般来客者に人気の高い見学の場になっている。

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 本殿は更に石段を登って海抜862mの白山山頂に祀られ、白山比咩大神を主神として、養老二年(1260余念前)に越前の泰澄大師によって勧請されたと伝えられ、現在の本殿は、木造神明造りで建坪3.5坪あり、左右に脇殿が並び境内には「養老水」と「寛政水」の霊泉が湧き出ています。この霊水は年中絶えることがなく、長患いに良く効くので、遠隔地より汲みに来る人があります。

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白川橋は,平成18年11月に土木遺産に指定されている橋で,115mもの長さを大正15年に完成させているとても古い橋である。飛騨木曽川国定公園内にあって,清流白川と飛騨川の合流点に架かるこの橋は,美しい山々に囲まれ季節によって四季折々な景色を見せてくれる。
 白川は,長野県と境を接する三界山脈に源を発する。恵那郡加子母村を貫いて南へ流れ,万賀地内で急に右折して東白川村に入り,大明神・親田・西洞・久須見・洞山・広野などの谷を取り込み,小原で黒川を合わせて飛騨川に流入している。流域288。2㎢と広い。出水時の増水量も多く,急流で河原がよく洗われるため,白く美しい石が目立つ様子から白川の名が起こったとされている。5月頃になると,下流に「カジカ蛙」の美声が響き渡り,情緒を誘う。
 黒川は,加茂郡の最高峰二ツ森山に源を発し,途中遠見場・鱒渕・中切・柿反・奥洞・小坂などの谷を合わせ,さらに友渕で赤川と合し,白川に流入している。流域79。2㎢,川石の表面が風化によって黒みがかかっており,黒川の名称を生んだものと思われる。