タンペレ市中央図書館
タンペレ市
タンペレ市は,首都ヘルシンキから北へ180㎞に位置する人口20万人の都市である.フィンランドでは,ヘルシンキ,エスポー市についで人口では第三番目の大きな街である.ムーミン谷博物館のあることでも有名である.タンペレ市中央図書館はタンペレ市の図書館ネットワークの中心であると同時にピルカンマ地方の広域図書館でもある.蔵書料も多く,ピルカンマのバーチャルライブラリーシステム「PIKI」によるネットワークサービスの拠点としての役割も担い,域内の相互賃借,障害者,学校,高齢者などへの多岐にわたるサービスの中枢の役割を担っている.
図書館の目的
タンペレ市中央図書館は雷鳥をモチーフにしたデザインで知られており,遠くからは蝸牛のようにも見える.1861年に創設され,1986年ピエテラ夫妻のコンペから8年かけ現在の形となり,奉仕人口50万人となっている.タンペレ市中央図書館の目的は①基本的文化のサービスを行うこと.②情報をプモート,個人の知識・冒険心・能力や市民のスキル向上.③資料へアクセスの提供.④最新の情報システム・施設を提供.⑤有能な職員配置,無料で活用できる.という点である.
活動・サービス
幅広いサービス,モダンな施設,大量の資料,長時間開館,質の高いライブラリアンによって市民によく利用されており,登録率も50%近い.効率的な経営をしており,インターネットもよく使われている.また学校とも連携され,情報リテラシー・情報スキルについての指導をはじめ,文書を交わして協力し,クラス訪問を計画的に行っている,就学前でも図書館利用について教えていることも確かである.
近くの小学校・中学校の子供たちが休み時間を利用していており,賑わっている.昼休み時間になると大勢の子供たちが利用に来る.教師が子供たちを連れ図書館を訪れ,ブックトーク,ストーリテリング,人形劇,図書館の使い方,情報検索の学習をしたり,司書が学校を訪問してのクラスビジットを行っている.
ページトップへ