一位一刀彫の作業場。彫られた犬の置物の周りにある道具はすべて一刀彫に使われる彫刻刀である

一刀彫の技術について説明します。

一位一刀彫は作品や材料によって、使う道具や技術が変わります。
制作の主な手順は、

①厚紙を使って作りたいものの輪郭を取り、木を削る
②①に沿って大まかに削る
③粗削りをしたものに、線を入れる
④細かいところを削る
⑤③と④を繰り返し、完成させていく

という流れになっており、作るものによって、削り方や削るときに使う彫刻刀が変わります。

道具

一位一刀彫の制作に使われる道具は多岐にわたります。また、職人によって使う道具も違うと言われます。
ここでは、道具の一例を記載します。

粗削りに使う道具

鉈、胴付きノコギリ、両刃ノコギリ、木槌、叩きノミ、毛引き

彫刻刀

丸刀、三角刀、間透刀、小刀
丸刀極浅、小刀曲ガリ・右、小刀曲ガリ・左、丸刀極浅、内刀、駒の爪

これらの種類の彫刻刀のうち、それぞれ違う大きさのものが、何本も使用されています。

技の紹介

 鶏を彫っている様子を動画で撮影しました。