一刀彫の歴史について説明します。

起源

飛騨一位一刀彫の始まりは江戸時代後期。19世紀に江戸で活躍した彫刻師・松田亮長が彫刻の研究をしている際に、奈良人形を見て「着色が濃すぎて彫りの巧拙が分からない」と感じたところから始まります。
亮長はもっと素材の木の良さや、職人の彫りが分かるような彫刻を作ろうと考え、様々な刀法や意匠を凝らした彫刻を研究しました。その結果、イチイの木を用いた、ノミだけで彫り上げ、彩色をしない彫りの手法を確立したことが始まりであるといわれています。


国の伝統工芸品に

昭和50年に通商産業大臣から伝統的工芸品として指定を受けました。