旧若山家とは?

旧若山家とは、高山市荘川村にあった合掌造りの住宅です。
現在は高山市の飛騨民俗村飛彈の里にあります。


歴史

若山家は元々、大野郡白川郷下滝村(荘川村下滝)にあった農家です。建造は宝暦初年(1751)。当時暮らしていた若山家の人々は、土地の名士であり、また、この家で養蚕業を営んでいたと伝わります。
昭和33年(1958)に御母衣ダムの建設により、水没することとなったため、飛騨民俗村に移築されました。昭和52年6月27日には、飛彈と高山の両方の民家の特徴を併せ持つ貴重な建築物であるということと、保存状態の良さから、国指定重要文化財に指定されました。

建築

旧若山家は、荘川造りといわれる入母屋合掌造りと、白川村の切妻合掌造りが合わさった造りになっています。
合掌造りとは、2つの材を山形に組み合わせたかたち、ちょうど手を合わせて合掌している形に似ていることからその名が付きました。また、合掌造りは、釘を一切使わないという特色があるため、旧若山家では梁や柱は、ネソ(まんさくの若木)と茅縄で縛られています。
使用されている木材は、弾力性があり、緩まないという点で、スギが最も多く使われています。次にヒノキ材で他にクリ、ヒメコマツ、カツラなどがみられます。

写真

 

 〒506-0055
岐阜県高山市上岡本町1丁目590番地 飛騨民俗村構内
(旧所在地 大野郡荘川村下滝)